Amazon Q Business でパーソナライズされたチャット応答ができるようになりました
こんにちは、森田です。
以下のアップデートで、Amazon Q Business でパーソナライズされたチャット応答ができるようになりました。
パーソナライズされたチャット応答とは
Amazon Q Business でアシスタントとチャット行う場合に、各ユーザのパーソナル情報を参照してアシスタントが回答してくれる機能となります。
各ユーザのパーソナル情報については、IAM Identity Center で登録した Address と Job-related information を利用できるようです。
やってみた
実際にパーソナライズされたチャット応答がどのようなものになるか検証してみます。
今回は、ユーザ情報に役職を記述して、役職に対しての年収が回答されるかを確認してみます。
また、役職に対しての年収は、PDFに記載して、S3バケットへ配置します。
IAM Identity Center でユーザの作成
Job-related information へ associate engineer を記述してユーザ作成を行います。
S3へドキュメントのアップロード
以下のような年収が記載されたドキュメントをアップロードします。
Amazon Q Business アプリケーションの作成
コンソールを使用してアプリケーションの作成を行います。
データソースについては、ドキュメントをアップロードしたS3バケットを選択します。
ユーザの追加も行っておきます。(忘れやすいのでご注意ください)
データ同期
アプリケーションの作成後、データソース一覧から Sync now をクリックするとデータ同期が開始されます。
チャットの確認
Identity Center に記載されている AWS access portal URL からサインインを行い、Amazon Q アプリケーションへアクセスを行います。
チャットアプリ上で「tell me my annual income」と聞いてみると、期待した $50000 が回答されました。
さいごに
For response personalization to be effective, you must add Address information and Job related information when you add users in your IAM Identity Center instance.
You must do this before you create your Amazon Q Business application.
応答のパーソナライゼーションを効果的にするには、IAM Identity Center インスタンスにユーザーを追加するときに、アドレス情報とジョブ関連情報を追加する必要があります。
Amazon Q Business アプリケーションを作成する前にこれを行う必要があります。
ドキュメント上では、上記のような記載があったため、新規ユーザを作成した後、アプリケーションの作成を行いました。
今回は、役職のみを使ってパーソナライズされた回答を得ましたが、Locationに関してもパーソナライズできるみたいので、機会があれば試してみたいです。